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大学生の能動的な学びを育てる日本語教育 :協働から生まれる台湾の授業実践
作者
:
出版日期
:
2019
閱讀格式
:
PDF
ISBN
:
9789579138185
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第1章 日本語教育のピア・ラーニングの概念-日本から台湾の日本語教育へ- 池田玲子
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はじめに
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1. 日本語教育のピア・ラーニング:第二言語教育から外国語教育へ
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2. 協働学習とは
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2.1 協働の主要概念とピア・ラーニング
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2.2 ピア・ラーニング授業のデザイン
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3. 協働学習の理論背景
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3.1 最近接発達領域(ヴィゴツキー)
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3.2 対話による学び(フレイレ)
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3.3 学習Ⅲレベル(ベイトソン)
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3.4 他者を求める欲求(マズロー)
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3.5 支援学(舘岡康雄)
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おわりに:日本語教育の協働学習実践研究の今後
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第2章 これからの「協働実践研究」―学習者たちの協働と教師の協働― 舘岡洋子
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はじめに―「協働学習」の広がり
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1. 「協働学習」の再検討
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1.1 「協働学習」の整理
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1.2 「互助型協働学習」と「創造型協働学習」
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1.3 二項対立を越えて
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2. 教師による実践研究と教師たちの協働
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2.1 教師による実践研究
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2.2 教師たちの協働
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第3章 「学びあう空気」:その形成と流動―「上級日本語読本」を例に― 許均瑞
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はじめに
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1. 「読本」:「読む」だけに止まらない学習に導くためには
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1.1 学習者が熱気を見せる授業の瞬間から
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1.2 「空気」とは
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1.3 授業の構造化:短縮LTD を指針に
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2. 授業デザインの見直し
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2.1 異質性に基づくグルーピング:シェアスタートを参考に
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2.2 実際のグルーピングの様子
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3. 授業デザインの詳細
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3.1 学習サイクルのデザイン:LTD の導入による「予習から内省へ」
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3.2 教師が求めるものを明確に
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3.3 ミーティング
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3.4 内省問題設定の詳細
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4. 学びあう空気
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4.1 授業による読解力向上:自己効力感の有
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4.2 学習者の変化
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5. 空気の形成と流動
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5.1 支持的風土
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5.2 「学びあう空気」の形成
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5.3 「学びあう空気」の流動
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6. 協同学習と学びあう空気
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第4章 日本語翻訳授業におけるアクティブラーニング―社会とのつながりを中心とした実践研究サイクル― 羅曉勤
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はじめに
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1. 本実践研究の背景
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1.1 なぜ「翻訳」にはアクティブラーニングが必要なのか
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1.2 従来の「日本語翻訳」授業の再構成:外国語教育の目的から
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1.3 「授業目標―授業活動―評価」といった反省のある実践サイクルを目指して
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2. キャップストーンプログラムに関する教育実践の報告
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3. キャップストーンプログラムの実施プロセスと本章の実践との関係
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4. 本章実践におけるもう一つの心掛け:“ピア・ラーニング”=協働力の育成
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5. 実践の実施状況について
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5.1 実践の授業科目やその対象クラスについて
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5.2 「日本語翻訳(3)」の全体的な授業デザインについ
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6. 実践の結果についての分析および考察
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6.1 クライアントの選定やそのステップが問題の発見やその解決のプロセスに与える影響
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6.2 翻訳作業へのピア・ラーニング導入とそれに対する学生らの評価
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6.3 日本語の知識や表現の再構築
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6.4 パソコンの編集スキルといった他領域の既習知識や技能との連結
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7. 実践活動後のアンケート結果および分析:学習者の視点から実践サイクルを検討
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7.1 キャップストーンプログラム導入における授業目標と授業活動とに対する評価
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7.2 ピア・ラーニングに対する学生らの評価
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おわりに:まとめと今後の課題
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第5章 「グローバル化」という内容重視の授業で学習者が何を体験してきたか―主体的な学びの促しを試みて― 張瑜珊
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はじめに
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1. なぜ:凄まじい変動社会に主体的に生きられるために
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2. 何を:主体性の形成に手助けする言語教育
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2.1 学習/教育内容はどのように決めていくか?
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2.2 内容重視の言語教育の一環:持続可能性言語(日本語)教育
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3. どう:主体性をなす能動的な学び方
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4.「なぜ」「何を」「どう」という観点から海外のビジネス日本語授業を捉えなおす
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5.「持続可能性日本語教育」の教育実践
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6. フィールドの概要と教育実践方法
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7. 研究課題
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8. 研究方法
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8.1 分析方法と分析データ
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8.2 分析対象の選定
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9. 記述・分析と結果
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9.1 コース受講前とコース受講後の認識像の変化
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9.2 各トピックに巡る言語の使われ方
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9.3 通時的に見てきた受講生四人の特徴
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10. 考察
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おわりに
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第6章 人とつながる、居場所を見つける日本語演劇 荒井智子
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はじめに
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1. 人とのつながりから学ぶこと
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2. 台湾の大学の日本語演劇クラス
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3. 協働学習の5 つの要素
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4.「日本戯劇(日本語演劇)」の授業の流れ
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4.1 上学期
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4.2 下学期
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5. アンケート調査から見える学生の意識の変化
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5.1 学期開始時のアンケート
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5.2 学期中盤のアンケート
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5.3 学期終了時のアンケート
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5.4 公演から1 年経った学生の意識
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6. 日本語演劇クラスでの協働学習:5つの要素
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6.1 対等
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6.2 対話
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6.3 創造
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6.4 プロセス
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6.5 互恵性
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おわりに
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第7章 プロジェクト型交流における言葉の学び 工藤節子
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はじめに
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1. 活動ベースの授業
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1.1 プロジェクト型交流「台日社区交流」
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1.2 教師の役割
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1.3 2017 年春の活動の概要
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2. 活動に参加した学生たちへのインタビュー
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2.1 学生のプロフィール
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2.2 インタビューのプロセス
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3. インタビューから経験を再構成
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3.1 林さんの事例
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3.2 蔡さんの事例
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3.3 陳さんの事例
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3.4 張さんの事例
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4. 4 人のエピソードから見えてきた言葉の学び
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4.1 こわくない、一歩を踏み出す
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4.2 日本語を学ぶ意味がわかった
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4.3 自己評価
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4.4 新しい知識と考えを得た
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4.5 自身と目標言語の関係に折り合いをつける学習ストラテジー
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5. 言葉の学びを可能にするもの
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5.1 協働の課題遂行が求める自律的な言語使用
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5.2 主体的に関わるプロジェクト
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5.3 遊びとおしゃべりの効用
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おわりに
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第8章 台湾における教育実践改革の現状 羅曉勤・張瑜珊・荒井智子・陳文瑤
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はじめに
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1. 台湾の初・中・高等教育の改革現状:実践現場からの発信
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1.1 初等教育の場合
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1.2 中等教育の場合
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1.3 高等教育の場合:企業まで及び教育改革へ
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2. 台湾協働実践研究会の確立プロセス
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2.1 第一段階である〈創立期〉及び〈停滞期〉の歩み
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2.2 第二段階である〈模索期〉、〈成長期〉、〈安定・葛藤期〉の歩み
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2.3 第三段階である〈発展期〉、〈多元的・越境的・創造的〉の歩み
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3.台湾協働実践研究会プラットホームの構築
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3.1 台湾協働実践研究会プラットホーム内の教師間の協働
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3.2 日本・他国の協働実践研究会や日本語教育関連学者との面的なプラットホーム形成
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おわりに
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- 出版地 : 臺灣
- 語言 : 日文
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