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日治時期臺灣近代教育制度的形成受到哪些影響?如何使臺灣步上殖民地化的歷史進程?
本書的課題是解釋臺灣近代「殖民地性」的教育制度在哪些歷史條件影響下形成。本書關注1890年代在日本「內地」教育界討論的教育「自由與平等」、「國家與地域」問題,也檢討1890年代在「內地」日本與「外地」臺灣雙方教育制度的形成過程。在這些考察成果上,試圖具體地解釋臺灣近代教育制度在各式各樣的時代因素下,最終獲得「殖民地性」的過程。
台湾の近代的教育制度は、いかなる歴史的条件に規定され、「植民地性」を帯びたものとして形成されるに至ったのか。本書では、台湾が日本の植民地となった1890年代に日本「內地」の教育界で議論されていた、教育の「自由と平等」、「国家と地域」をめぐる議論に注目し、1890年代における「內地」日本と「外地」台湾の双方における教育制度形成の展開過程について検討する。そのうえで、台湾の教育制度がさまざまな時代要因のなかで、結果として「植民地性」を付与されるに至るプロセスを、具体的・実証的な視点から明らかにする。
本書的課題是解釋臺灣近代「殖民地性」的教育制度在哪些歷史條件影響下形成。本書關注1890年代在日本「內地」教育界討論的教育「自由與平等」、「國家與地域」問題,也檢討1890年代在「內地」日本與「外地」臺灣雙方教育制度的形成過程。在這些考察成果上,試圖具體地解釋臺灣近代教育制度在各式各樣的時代因素下,最終獲得「殖民地性」的過程。
台湾の近代的教育制度は、いかなる歴史的条件に規定され、「植民地性」を帯びたものとして形成されるに至ったのか。本書では、台湾が日本の植民地となった1890年代に日本「內地」の教育界で議論されていた、教育の「自由と平等」、「国家と地域」をめぐる議論に注目し、1890年代における「內地」日本と「外地」台湾の双方における教育制度形成の展開過程について検討する。そのうえで、台湾の教育制度がさまざまな時代要因のなかで、結果として「植民地性」を付与されるに至るプロセスを、具体的・実証的な視点から明らかにする。
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序論
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一、本書の課題
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二、本書の視点
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三、本書の研究対象
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四、先行研究の検討
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(一)国家教育社および教育団体に関する研究
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(二)台湾における教育制度形成に関する研究
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五、本書の構成
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第一章 1890 年全国教育者大集会の議論と国家教育社の結成
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一、はじめに
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二、大日本教育会による大集会の開催
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三、大集会における「国家教育」論の諸相
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(一)市制町村制と教育費の削減―5 月25 日―
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(二)就学率向上と教育費支弁―5 月26 日―
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(三)「国家教育」をめぐる賛否―5 月27 日―
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四、石川県建議の背景
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五、伊沢による「一社」結成の提案
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六、小括
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第二章 国家教育社の活動とその変遷
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一、はじめに
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二、「もうひとつの中央教育会」の形成―国家教育社の結成―
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三、中央と地方の連携―国家教育社の組織構造―
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(一)社の組織形態
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(二)『国家教育』誌上に見る教員の組織化
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四、循環する教育情報(一)―集会の開催―
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(一)定会の開催
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(二)大集会の開催
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五、循環する教育情報(二)―「国立教育運動」の展開―
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(一)大日本教育会における国庫補助要求の形成
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(二)国家教育社における国庫補助要求の形成
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(三)同盟会の構成と運動の展開
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六、日清戦争の開戦と「戦時誓約活動」
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七、小括
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第三章 地域における「国家教育」をめぐる動向―宮城県と石川県を中心に―
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一、はじめに
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二、宮城県における「国家教育」をめぐる動向
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(一)宮城県社員の構成
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(二)宮城県社員の経歴と志向―真山寛を中心に―
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(三)教育勅語に対する意識
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(四)「国立教育運動」の展開
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(五)「戦時誓約活動」の展開
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三、石川県における「国家教育」をめぐる動向
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(一)石川県における国家教育社の位置づけ
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(二)記事の構成から見る北陸教育社・『北陸教育』の位置づけ
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(三)『北陸教育』にみる「国家教育」の主張
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(四)帝国議会への請願と石川県教育義団の結成
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(五)「国立教育」要求の挫折
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四、小括
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第四章 1895 年の台湾領有と「新領土」への関心―国家教育社員の渡台―
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一、はじめに
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二、国家教育社における「新領土」への関心
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三、国家教育社員の渡台状況
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四、学務部の人員構成
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五、国家教育社員の教育方針―町田則文と児玉喜八を中心に―
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六、小括
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第五章 台湾における教育制度の形成―学校設置政策を中心に―
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一、はじめに
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二、史料の検討
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三、学務部の学校設置構想と教育費負担の位置づけ
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四、「公学」構想から「公学校」構想への変容
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五、国語伝習所分教場の位置づけと学校設置構想との関係
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六、小括
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第六章 台湾への教育勅語の導入
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一、はじめに
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二、学務部による教育勅語導入の経緯
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(一)学校儀式の挙行
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(二)勅語謄本・漢訳教育勅語・「御真影」
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(三)漢文衍義書の刊行
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三、地方庁における学校儀式の法制化
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四、小括
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第七章 台湾総督府による教育制度形成に対する台湾住民の「受容」
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一、はじめに
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二、先住民居住地域における国語伝習所分教場の設置とその 「受容」
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三、国語伝習所分教場設置をめぐる台湾漢族の「受容」
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四、台湾の人々による教育勅語の「受容」
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五、小括
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結論
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一、本論の要約
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二、教育制度における「内地」と「外地」の分離―「植民地」 教育制度の形成―
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三、今後の課題
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- 文献目録(本文中に引用・参考したもの)
- あとがき
- 人名索引
- 出版地 : 臺灣
- 語言 : 日文
- DOI : 10.6327/NTUPRS-9789863500728
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